人生のチャレンジに向き合う
-Facing up to the challenges of life
2008年6月
バーバラブレナン著

顔は魂を映し出すもの、心のバロメーター、そして常に変わり続けるキャンバスと言えます。

人の顔は言葉以上に複雑で豊かな表現力をもった「言葉」を話します。例えば新生児にとって母親の顔は自分自身を映し出す最初の鏡となります。母親の顔に見られる愛や喜び、不安、無関心は、赤ちゃんに明らかな影響を及ぼし、その影響は大人になってからも及ぼされます。

顔は自分自身の重大な真実だけではなく隠しておきたいことをも露にします。私達は外見的な魅力でもって自分や他人を判断する傾向にあります。

いつの時代も、口が小さすぎる、大きすぎるとか、鼻が上を向いている、あぐらをかいているとか、目が離れ過ぎている、歯が出ている、顔が丸すぎる、長過ぎる等と言って多くの人がきらびやかな世界の女優やタレント、モデルと自分の顔立ちを比べます。

私達は鏡に映る自分の姿=自分と考えています。私達の顔に現れる本来の美しさを見ようとせず、また内面の美を顔に映し出そうとせず、いわゆる「欠点」ばかりに目をやっているのです。幼少期に負った傷によってできた心の壁と相まって顔の表面上の「欠点」は、私達が世の中を見る目と世の中が私達を見る目に計り知れない影響を及ぼします。そしてその影響が全て顔に現れるのです。

世界のいくつかの古代文明では、顔は健康とその人の性格を表すと考えられていました。例えばインドでは眉毛の濃さや鼻の形、顔のほくろ、目の位置、耳の形、髪の生え際など、顔のあらゆる特徴をもとに適齢期の男女の「縁結び」が行われていました。

東洋文化における顔の解釈は、過去生から今生へと受け継がれた記憶や習慣、癖であるカルマをもとになされています。そして実際、カルマは顔に現れているのです。

遺伝と魂のカルマによって顔がどの程度左右されるのでしょうか?また私達が学んだ事や、心と体を一つにするため自己成長と意図を持ってそれに従事することで私達の顔や運命をいかにして創り上げるのでしょうか?

スピリチュアルな観点から見ると、家族や社会環境、人生は様々な発見をもたらす絶好の場所であり、顔はそれらを映し出す魂の鏡とも言えます。またすでに経験したヒーリングや成長の全てを映し出します。したがって遺伝とカルマは、手と手を取り合いながら魂の成長をもたらしていきます。

「彼女はお母さん似かしら?」「彼の鼻はおじいさんの鼻にそっくり!」等と言いますが、顔は造り以外にも多くの事を表現しています。先祖代々受け継がれる「問題」だけではなくずっと昔に築き上げられた人間関係をも現します。例えば、揺るぎない温かな愛に満ちた人間関係をあまり経験したことが無かったり、問題があった場合、人間関係に対する考えが次の世代へ継承される傾向にあります。

例えば戦時中の大変な時代を生き抜いた父親は、子供達に人生の大変さや見返りがなくとも一生懸命に働くことの重要性を教えます。経済的な心配や困難は次の世代へと継承されていきます。 どの家庭にも人生における先祖代々繰り返す心配事や困難を経験しているはずです。

今日世界のあらゆる所で、昨今の消費主義と隣合わせに貧富の格差がますます広がっています。多くの大都市の貧困地区では、何世代にも渡り経済的な困難から抜け出せずにいます。必然的な教育や就業への機会の欠如や未来への希望が見いだせない状況への恨み、絶望、悲しみ、憤慨は顔に表れます。もちろん優しさや愛、ユーモアなどポジティブな面も顔には表れます。

ブレナン・ヒーリング・サイエンスやコア・エナジェティクスの観点から見ると、私達が完全に生命のエネルギーと繋がっている部分やエネルギーの流れを妨げている部分、その方法などが顔には現れます。幼少期に負った逃れることのできない傷からエゴでもって自分自身を守ろうとする性格構造の5つの主な防衛パターンとそれがいかに顔に表れるのかをここで簡単に説明してみましょう。

スキツォイド型(分裂質) - 誕生時またはそれ以前における子供への母親の冷めた愛や、敵意、攻撃意識によって負った乳児期の傷。このタイプの人は、心と体が分裂している傾向があります。自分が必要とするものを常に得ようと四苦八苦し、その裏には常に緊張が伴います。身体的な特徴として頭が一方に傾いている傾向にあり、心が体から離れている状態の時は、虚ろな目をしています。

オーラル型(口唇期) - 幼児期に何かを失ったり見捨てられた感情を持っています。常に満たされず、自分自身に満足できずに大人になる傾向にあります。よく見られる特徴として健全な方法で自分のニーズを表現する事が困難な場合、口をすぼめたり曲げたりします。人生における深い絶望感と悲しみが顎関節の弱さと関連しているためにこのような口の動きになります。

マゾキスト型(マゾ質) - 母親による過干渉によって負った傷を抱えています。自分自身や自己表現に対し恥じる傾向が強くあります。頬や顎の周りがふっくらしており、澱んだエネルギーが堆積しています。

サイコパス型(精神病質) - 幼少期に親からの裏切りを経験したことによる傷を持っています。またいつか裏切られるかもしれないという恐れから、他人をコントロールしようとします。顔の特徴として顎が角張っている傾向にあります。スターリンの顔はサイコパス型の典型と言えます。自分の意志を周りに力ずくで押し付ける傾向が見られます。

リジッド型(硬直型) - 子供時代に自分らしさであるエッセンを無視され、何かを成し遂げた時や完璧だった時にだけ評価されるといった経験を持ちます。大人になってからは、決して成し得ない「完璧」を常に追い求めます。顔全体がこわばっており、眉の間に縦線があったり、えらが張っている傾向があります。また首に慢性的な緊張が見られます。

私達が自分自身に繋がり霊性を深めるヒーリングを求めることで、自分らしさや人生の喜びが顔に現れます。偉人の多くやスピリチュアルな鍛錬を実践してきた人たちの顔には年齢に左右されない美しさがあります。その美しさは肌に艶と輝きを与えます。

自分の内側に長年抱え込んだ葛藤やモヤモヤを解き放し、自分の生命力をしっかりと感じ取り、リラックスしてみましょう。そうすることで目は優しく明るく大きくなります。首や顎の緊張をほぐし、下向きの口角を上に上げましょう。そうすることでより楽しい事が見つかり、笑顔で輝く顔になります。

自分を愛し受け入れることで間違いなく顔全体がリラックスします。苦しみや悲しみを経験し、そのエネルギーを過去から未来へと押し出すことで世界は開けてきます。そしてこれまでの苦しみや悲しみは徐々に薄れていくのです。悲しみや苦しみはやがて優しさとして顔に現れます。化粧等しなくても、実際の年齢より若く見える人がたくさんいます。

そのためには自分の内側に働きかけること、つまりインナー・ワークが必要です。自分自身の顔を使って気づきをもたらす方法を入門編のインナーワークとして取り入れることができます。以下のメディテーションを1日10分程度行ってみてください。

両脚を床にしっかりとつけ椅子に腰掛けます。リラックスしながら呼吸をし、意識を顔に向けます。額が張ったような感覚や、顎がこわばったような感覚、またはしびれるような感覚など、意識が引き寄せられる感じがした場合は、それに従います。その感覚を存分に感じて下さい。その際、その感覚が一体何であるのかを突き止めようとしないで下さい。しばらくすると何かが湧き上がってくるはずです。それは悲しみ、または「私が欲しいものは決して手に入れられない!」という思い、昔の記憶かもしれません。湧き上がってくるものを追わず、とにかくリラックスしてゆったりと待ちます。難しい概念や決めつけを捨ててメディテーションを行い、そこにある全てのものに心を開きます。

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